自作ノベル「Dark White」、もうすぐラスト

ノベル
 過去に一度は最終回まで書いたものの、まとめきれずに削除し、再び最初から書き直してきた自作ノベル『Dark White』。ようやく、あと2〜3話ほどで最終回を迎えられそうです。  おそらくあと2話で畳める見込みですが、展開によってはもう1話分伸びるかもしれません。  この記事を書いている時点で、全175話・約36万3000文字。  ノベルとしては初めて書き始めた作品なので粗は多いものの、これだけの長編を書き切れそうなのは大きな自信になりそうです。  一度削除した旧バージョンを含めると、執筆期間は約4年。我ながら、よくここまで続けてこられたと思います。

自作世界観と異能力設定の原点

 『Dark White』は、当初は矛盾が多くまとめきれなかった作品でした。  それでも意地を張って最終回まで描き続けたのは、この物語が自作群の世界観や設定の“核”となる内容を含んでいたからです。
  • 阿頼耶識を土台とした、魂と思念による相互観測で成立する物質界
  • 望む・望まざるにかかわらず、強い思念が現実化して発現する異能力「形骸思念」
 この2つを、自分の創作全体に共通する“基盤”として描きたかったのです。  異なる世界線でも同じキャラクターが登場する、いわゆる「メタバース的」な展開を行うためにも、作品群を貫く設定を最初に固めておく必要がありました。  正直、僕の作品を複数読んでくれる人は多くないと思います。  ですが、他作で不遇なキャラを救ったり、活躍させたりするためには、この土台が必要不可欠だったのです。  もちろん、『Dark White』が読まれなければ伝わらない部分もありますが、「Tuskの作品」として共通する設定はできた感じ。  今後の新作でも補足説明は必要になりますが、全作品を支える世界観の基礎になっています。

思想・死生観・倫理観を詰め込んだ物語

 創作者は多かれ少なかれ、自分の思想や死生観、倫理観を作品に込めるものだと思います。  しかし、それが読者にそのまま伝わるとは限りません。  それでも、そうした思想が込められているか否かで、作品に宿る「重み」は確実に変わってくると僕は思っています。  物語を創るという行為は、突き詰めれば「自分と向き合うこと」でもあると考えているからです。  『Dark White』は決して分かりやすい作品ではなく、多くの人に親しまれるタイプでもありません。  それでも、自分の思想を色濃く反映した作品だからこそ、完結させること自体に意味があります。  この初の長編を描き切ることで、今後の創作の方向性や思想がはっきりと定まる──そんな思いを込めています。

最終回は事前告知します

 あと2話になるか3話になるかはまだ微妙なところですが、完結の目処が立った段階で、X(旧Twitter)などで最終回の事前告知を行う予定です。 公開先はこちら👇  まずはノベルアッププラスで完結し、その後Pixiv版を更新。  カクヨム版の完結は、少し先になりそうです。

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