ツクールで動画の再生を可能にするプラグイン「MoviePicture.js」

どうも! Tuskです!
さて、ひたすら地道にゲーム制作を進める日々の僕なのですが、ちょっと久しぶりにプラグインのご紹介をしていきたいと思います。

とも言いますのは、僕が作成しているゲームでは、ピクチャを多用した紙芝居の様なアドベンチャーノベルパートを取り入れているのですが、ツクールのイベントコマンドでアレコレとピクチャを動かしていた際にふと思ったんです。

……あれ? これ動画で作った方が早くね?
(;´д`)

立ち絵で表情を変えたりしながら、あくまでゲーム画面の演出をしたいのであればイベントコマンドでピクチャを動かした方が良いと思うし、演出したい時間が短いのであればピクチャの方が明らかに動作が軽いです。

しかし、僕の場合は数分間のビジュアル的演出を入れたいわけで、ゲーム画面の延長線上というよりは紙芝居の様な演出なのです。

こうなってくると、明らかに動画で作成した方が楽ですし、下手すれば動画を一発流した方が動作が軽く済む可能性もありそうです。

そこで発見したのが、今回ご紹介させて頂こうと思ったプラグイン「MoviePicture.js」です。

「MoviePicture.js」は、安心・信頼のトリアコンタンさん制作のプラグインで、ツクールのイベントコマンドでピクチャの様に動画を再生できるというモノ!

これがあれば、ピクチャを動かして頑張っていたイベント演出を動画に置き換える事ができ、動画を作り込めばツクール上だけでは不可能だった様な演出も可能になるはず!

「MoviePicture.js」は下記のURLで配布されています。
・MVはコチラ
・MZはコチラ

トリアコンタンさんのプラグインは、本当に痒い所に手が届くぜ!

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導入

プラグイン自体の導入方は、通常通りツクールのプラグイン管理でプラグインをインポートして有効にするほか、プロジェクトのフォルダに「movies」というフォルダを作成する必要があります。

このフォルダの中に動画を入れて、プラグインコマンドで呼び出す形になるわけです。
フォルダの中に動画が用意されていないと、プラグインコマンドを実行した際にエラーが出てしまうので、プラグインの機能を使っていく前に準備しておきましょう。

プラグインの使い方

上記の導入を行った後、まずは作成した「movie」フォルダに使いたい動画を入れます。

しかしここで要注意なのが、動画は「.mp4」と「.webm」という2種類の形式が必要となるため、同じ動画をこの2種類の形式で用意して二つともフォルダに入れる必要があります。
片方の形式しかない場合は、動画が再生できません。

要するに、「m4a」と「ogg」の二つの形式が必要なBgmやSEと同じです。
仕様上、2種類の動画が用意されていないと再生時にエラーがでます。(僕が実際やらかして、原因が分からずにしばらく悩みましたw)

そして動画の準備ができましたら、ツクールのイベントで動画を再生させたいタイミングでプラグインコマンドで動画の準備を実行し、その後にイベントコマンドでピクチャの表示を行う事で動画が再生されます。

プラグインコマンドは以下の通りです。

プラグインコマンド

「MP_SET_MOVIE file」もしくは「MP_動画設定 file」
→動画ファイルを準備するコマンド。ファイル名は拡張子なしで入力。

「MP_SET_LOOP 1 on」もしくは「MP_ループ設定 1 on」
→ピクチャ番号1の動画をループ再生。OFFにするとループ再生停止

「MP_SET_PAUSE 1」もしくは「MP_ポーズ設定 1 on」
→ピクチャ番号1の動画を一時停止。OFFにすると再開

「MP_SET_WAIT 1」もしくは「MP_ウェイト設定 1」
→ピクチャ番号1の動画を再生するまでイベントを待機させる。

「MP_SET_VOLUME 1 50」もしくは「MP_音量設定 1 50」
→ピクチャ番号1の動画の音量を50に設定する。

「MP_SET_SPEED 1 150」もしくは「MP_速度設定 1 150」
→ピクチャ番号1の動画の再生スピードを150%に設定する。

……以上です。
こちらはプラグインのヘルプにも記載されていますし、お分かりかと思いますがMZならプラグインコマンドを記載する必要はありません。
再生速度まで変えられるとは、何気にスゴイ機能じゃないでしょうか。

プラグインの応用

動画の再生というシンプルなプラグインですから、やはり応用の幅はかなり広いですよね!
そして、動画を作り込みさえすれば、ツクールのイベントコマンドやスクリプトだけでは難しいビジュアル的な表現も可能になってきます。
下記のツイートは、ツクール上で作成した演出の中に一瞬だけ動画のアニメーションを流しただけなのですが、マップの読み込み時にイベントで使用する動画を事前に読み込んでおくといった設定も可能なので、それほど違和感なく動画を再生する事ができます。(少し読み込みはありますが・・)

僕がやっている事は、クリップスタジオでアニメーションを作成して、動画編集ソフトで動画に仕上げ、ツクール上で再生するというシンプルな事しかやっていません。
しかし、動画をピクチャとして扱う事ができるプラグインなので、背景に上手いこと嵌め込んだりすれば、それこそ動画で動く背景やキャラクター、エフェクトなどを再現する事も可能かと思います。

ただし、透過部分を使ってAPNGの様に動画を再生する事はさすがに不可能なのと、ゲーム中に並列処理でぶち込むと動作が非常に重くなる可能性が高いです。
ぬるっとしたビジュアル表現をマップやゲーム中に動画で取り入れる事ができたら楽なんですが、それは別の手法を考えた方が良いのではと個人的には思います。

初代プレステの頃のゲームみたいに、ゲーム中の重要なシーンのビジュアル表現などに入れ込むのが、個人的にベストな使い方だと思うのでした。

……あー、召喚魔法とかいいかもw

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